四十肩・五十肩
腕を上げようとしても肩が痛くて上がらない、ズボンをはく時に腰まで上げるのが辛い、寝ている時も疼いて熟睡できない等、
生活に大きく支障をきたす肩の痛み、『四十肩・五十肩』
大まかに3つの原因が考えられ、それぞれ初期段階での処置や治療法が変わってきます。
ケース①関節包(関節を包む袋)や滑液包(摩擦を軽減する袋)が炎症または硬く変性している
ケース②腱板に原因(断裂や石灰沈着)がある
ケース③肩甲骨周りの筋バランスが乱れている(巻き肩・猫背)
当院でのケース別対応
ケース①炎症の初期であれば、まず炎症の悪化を防ぐ為に患部の安静と免荷を優先し、炎症が落ち着いてから周囲の筋バランスを整えるリハビリ、トレーニングを行います。
ただし、肩関節の可動域が著しく狭くなっている場合は関節包の変性が進んでいる可能性が高いので、整形外科受診のうえ観血療法(内視鏡手術等)を選択する事もあります。
ケース②検査の結果や施術初期の段階で腱板部の完全断裂や石灰沈着が疑われる場合は整形外科の受診、観血療法(断裂した腱板の縫合や石灰を散らす注射)を優先します。
腱板の損傷が軽微な時はまず炎症抑制、患部の免荷をはかりつつ、周囲筋のマッサージや軽い運動療法を行います。
ケース③腕、首も含め緊張している上半身の筋肉をマッサージ・ストレッチ・運動療法で動きやすくし、歪みの原因となっている日常の習慣の見直しと指導を行います。
(痛みや辛さが出るまで放っておいた身体、筋肉や骨格のアンバランスは大体が長い月日を経て無意識に築き上げてきた物が多く、根本の改善にはご自身の身体に対する強い意識と努力、時間がどうしても必要になります。 ただ、どの状態を自分のゴールとするかは人それぞれですので、希望や要望などは遠慮せずお伝えください)